ただいま、都合によりメールによるお見積り・お問い合わせを停止しております。
お客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

特殊なアクリル材

一般的にギターやベースに使われているアクリル板といえば、クリアやミラーだったり、色が1色で透けていたり透けていない物を使います。
今回ご紹介するのは…

雲柄と言われる柄のアクリル板で、最初に見た印象としては宇宙を思わせるような感じでした。
肉眼で見ると角度によっては色が変化して、ラメの部分も写真よりも多く見えます。
同じ色の部分でも奥行があって雲のような部分が立体的にも見えます。

こちらのアクリルは「TokyoAcrylさん」で販売されていたものをGRANDYBASS.TOKYOのチーフ立崎が購入してきた物でGRANDYBASS.TOKYOのmoonのジャズベースににモディファイとして搭載します。
TokyoAcrylさんはオリジナルのアクリル板を製造・販売しており唯一無二のアクリル板をたくさん世に送り出しています。
面白い発想で作られたアクリル板が多く、パールやグラデーション・ラメ・マーブルなどもありますが
コーヒーフィルターやもみ殻・布をアクリル板にしてしまうなど驚かされる物もあります。

作業時はマスキングテープを貼ってしまっているので、ピックガードの形に切り出したところからになります。

外周は斜めに切り落とすのですが、切りっぱなしではご覧のようにくすんでしまっているように見えるのでサンドペーパーで研磨をします。
クリアのアクリルでも同様で、ここの作業で手を抜いてしまうと光を当てた時に
切り出した傷や研磨傷が目立ってしまうので、傷が消えるまで外周の形を崩さずに研磨します。

写真では伝わりづらいのですが、しっかりと研磨した後にバフで磨くと、光の反射が綺麗に出て仕上がりよく見えます。
ご紹介した研磨の作業はアクリル板でピックガードを作る際に一番大変な作業なのですが、綺麗に仕上がると達成感が得られますね(笑)
切削や研磨共に一般的なクリアのアクリル板と変わらず、このアクリル板でも問題なく作業できました。

伝えたくても写真と文章では伝えきれない部分がありますので肉眼で見ていただきたいです。
現在、GRANDYBASS.TOKYOにこのベースが販売されていますのでご来店時には是非チェックしてみてください!(2022/1/31)

今回ご紹介した特殊なアクリル板ですが、取り付けご希望の方はWSRもしくはGRANDYBASS.TOKYOにお問い合わせください。
↓TokyoAcrylさんのホームページも要チェックです!

https://www.tokyoacryl.miyukiacryl.tokyo/

山岡


WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
Web : https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/wsr/index.html

関連記事

Repair
ビス無しのピックガード
ビス無しのピックガード

こちらはRossiGuitarsのセミアコースティックギターなのですが、ピックガードを見てみると、ビスやブラケットなどで取り付けされているようには見えませんね。パーツ自体はしっかりと固定されています。最初はどのように固定 […]

Read More...
Tools
[WSR オススメ]     Lizard Spit      MP30 NEVER-Gloss Cleaner [クリーナー]   ¥1,540(税込)
[WSR オススメ] Lizard Spit MP30 NEVER-Gloss Cleaner [クリーナー] ¥1,540(税込)

サテン仕上げのボディーは、一般的な楽器用ポリッシュだと汚れ落ちが悪かったり、ワックス成分が入っている為、変な艶が出てしまったりと、適した商品が無く探していました。今回、ご紹介する商品は,そんな悩みを解決してくれる優れた商 […]

Read More...
For Beginner
センタークリック
センタークリック

「センタークリック」という用語はご存じでしょうか?ベーシストで特にアクティブベースを弾かれる方は触ったことがあると思います。オンボードプリアンプのEQコントロールなどでは、0~10の丁度真ん中にカチッという感触があります […]

Read More...
Repair
ボディ弦高
ボディ弦高

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、弦からボディトップまでの間の数値を指します。 基本的に弦高を決める際には弦とフレットの間の数値を見て基準値に合わせています。ボディ弦高は、楽器自体の設計やピックガードの有無で各モデ […]

Read More...
Archive
自分で出来るバリ取り「実践編②」
自分で出来るバリ取り「実践編②」

今日は昨日の続きですね。「バリ取り」というよりはエッジ処理とボールエッジ処理についての解説です。当時の古い写真なので、あまり綺麗に撮れていませんがご了承ください・・・。 前回は目立てヤスリを使って、バリを取っていきました […]

Read More...
Archive
自分で出来るバリ取り「実践編①」
自分で出来るバリ取り「実践編①」

皆さんこんにちは。今回は先週に引き続き、過去のコラムの抜粋で、「バリ取りの実践編①」になります。 探そうと思うと、バリの出ている楽器というのはなかなか見つからないもので・・・リフレットの楽器をサンプルにお話を進めていくこ […]

Read More...
Repair
打痕
打痕

ネック裏に出来てしまった打痕は見た目に気にならなくても、触ってみてゴツゴツした感じはどうにも気になりますよね・・・。 写真のネックの場合、それなりに厚いウレタン塗装だったので、瞬間接着材を盛っていって、研磨してバフという […]

Read More...
Accessory
レバースイッチビスの色
レバースイッチビスの色

CRLやOAK製のレバースイッチなどに交換した時に他のパーツはゴールドやブラックなのにレバースイッチビスのみがニッケル色で合わないということがあります。 レバースイッチビスのみ単体ではゴールドやブラックのメッキが施された […]

Read More...

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

ACCESS

WSR(ダブリュ・エス・アール)
WSR(ダブリュ・エス・アール)

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-7-4 スクエアB 3F
TEL.03-6433-7957
E-Mail wsr@ikebe.co.jp