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コイルタップ

今回はサウンドバリエーションが増える「コイルタップ」機能をご紹介します!

コイルタップとは、、
「ハムバッキングピックアップの片方のピックアップだけを鳴らしてシングルコイルとして機能させる」ことです。

ハムバッキングピックアップは2つのコイルで構成されています。ピックアップを分解すると1つのコイルの巻き始めと巻き終わりがあり、計4本の線を配線して電気信号を送っています。この4本の線の配線方法を変えると音に変化を与えられます。1つのコイルに+と-があり、片方のコイルの-ともう片方のコイルの+を繋ぎ合わせて、その線をアースに落とすことによって片方のピックアップが鳴らなくなるという仕組みです。

TomAndersonのピックアップの裏を見てみると角に4色の線がそれぞれ配線されていますね。この線が2つのコイルの巻きはじめと巻き終わりにそれぞれ配線されており、1つの束になって4芯線になっております。GibsonやSeymourDuncanのハムバッキングピックアップはピックアップの内部で、コイルの線と4芯線が配線されているので外側からは見えません。単芯のハムバッキングピックアップは内部で2つのコイルが直列に配線されてしまっているので、4芯線に配線しなおせば使うことができます。

スイッチはスイッチポットとミニスイッチがよく使われている印象です。スイッチポットであればボリュームやトーンコントロールと併用して使うことができて、楽器に加工せずに機能を追加することができます。ミニスイッチはピックガードなどに穴あけ加工をしなければなりませんが、操作性を考えるとスイッチポットよりは瞬時の切り替えが可能になるのではないでしょうか。6pin以上のスイッチであれば「2つのハムバッキングピックアップ」が「1つのスイッチ」でコイルタップの切り替えが可能です。ハムバッキングピックアップをフロントとリアに搭載している場合、コイルタップをオンにした状態でピックアップセレクターをミックスポジションをセレクトすると疑似的にシングルコイルのミックスが可能になります!

コイルタップ機能を追加することによってサウンドバリエーションが増えて出る音に表現力の幅が広がるのではないでしょうか??

山岡


WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
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