ただいま、都合によりメールによるお見積り・お問い合わせを停止しております。
お客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

ストリングリテーナー

今回は、弦交換の際になんとなく通しているストリングリテーナーに着目してみましょう!

ストリングリテーナーとは、、
1弦や2弦はナットからペグポストまでの距離が長いことによって角度も浅くなります。
ナットに弦のテンションをかけるために取り付けられているパーツです。
高さや位置によってナットにかかるテンションが変わってくるので重要なパーツだと言えます。

Fenderの初期は丸型が採用されており
1956年の途中からプレス加工をした波型に変更されています。
56年までのテレキャスターは3弦ペグポスト付近にストリングリテーナーがついています。

72年途中から3弦4弦にもストリングリテーナーが上記画像のように標準採用になります。

SuhrやJamesTylerなどハイエンドなギターには、ストリングリテーナーがついていない場合があります。

ストリングリテーナーが付いていると3〜6弦との音のハリなどの音色の違いが生まれてくるため、ナットの溝切りの角度をシビアにセッティングする事によってストリングリテーナーが無くてもナットにかかるテンションを保つ事ができています。

ストリングリテーナーはメリットが大きく音に影響してくるパーツではありますが、アーミングなどをした時にチューニングが狂ってしまうという原因になる場合もあります。
チューニングが狂ってしまう事が頻繁に起こるようでしたらナットの溝を含めて異常が無いかチェックしてみましょう!

山岡


WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
Web : https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/wsr/index.html

関連記事

気ままな日記
CTS製造年代判別
CTS製造年代判別

ビンテージギターなどのオリジナルCTSポットの背面を見てみると、英数字が刻印されていますよね。この刻印から製造時期を特定できます。 「250K」は抵抗値が250KΩで、「AUD」はAudioの略でAカーブということを表し […]

Read More...
For Beginner
エレキギターペグ
エレキギターペグ

エレキギターに使われているペグには主に2種類あります。 クルーソンタイプとロトマチックタイプですが、サイズが異なります。ペグの交換時には互換性があるかどうか加工が必要なのか知っておくと選び間違いません! 比較してみると、 […]

Read More...
Accessory
価格改定
価格改定

今年に入ってから、生活必需品の物価の上昇があちらこちらで目につくようになってきましたが、、楽器業界でも、楽器の本体・弦・パーツの価格等、どんどん上がってきましたね・・・。8/1からはGOTOHのパーツも5%UPほどの価格 […]

Read More...
気ままな日記
ヘッド裏の穴
ヘッド裏の穴

今回はベースのヘッド裏の内容ですが、まずはこちらの過去のブログを読んでいただければと思います。 「ヘッドの丸穴」 65年のFender JazzBassのヘッドの裏にペグの出っ張る金具を入れるように空いていて、金工ドリル […]

Read More...
気ままな日記
アルミネックベース
アルミネックベース

個性豊かなベースが入庫されました。「Kramer DMZ 4001」です。この写真をパッと見た感じでは普通のベースのように思いますが、注目するべきところはネックです。 なんとネックには木材だけで無くアルミが使用されており […]

Read More...
For Beginner
カッタウェイ
カッタウェイ

代表的なギターやベースのボディの形状は発売当時からほぼ形を変える事なく現在に至るまで使われてきています。カッタウェイはハイポジションを弾く時の演奏性を上げるためにカットされており、出っ張った部分を「ホーン・角」と言われる […]

Read More...
Tools
ワイヤーストリッパー
ワイヤーストリッパー

こちらはVESSELの3500Eというワイヤーストリッパーです。主に配線材の被膜を剥くのに使っています。 黄色いカバーと赤いカバーで対応する線材の太さが異なり、黄色は0.25mm~1.0mm。赤は0.5mm~2.0mm。 […]

Read More...
Accessory
トランストレムの分解
トランストレムの分解

先月に引き続き、別の個体のTranstremを分解。どうも動きが固くて、チューニングが戻って来ないという事なので、調べてみると・・・。ベアリングは正常に動いているのですが、ベースプレートとユニットの可動部がこすれちゃって […]

Read More...

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

ACCESS

WSR(ダブリュ・エス・アール)
WSR(ダブリュ・エス・アール)

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-7-4 スクエアB 3F
TEL.03-6433-7957
E-Mail wsr@ikebe.co.jp