ただいま、都合によりメールによるお見積り・お問い合わせを停止しております。
お客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

年間フレット大賞

今年も残すところ、あと3日となりました。最近のブログではフレットの事ばかり書いていますが、私の最後の投稿もフレットの事を書きます(笑)。
リフレットに際して、みなさんどんなフレットに交換されているのか気になるところですよね。私のなんとなくは把握しているものの、実際にデータを取ってみたことは無いので、ざっとまとめてみました。

題して、年間フレット大賞です!!!

2021年にWSRで受注したリフレットの総数は56本です。そのうちニッケルが17本、ステンレスが39本でした。

今年のリフレットは全てJescarのフレットだったのですが、品番別にまとめてみると・・・・

43080(幅2.03 x 高さ1.09)ステンレス 3 ニッケル14 

FenderのVintageスタイルのフレットです。Jim Dunlop#6230とほぼ同サイズのフレットで、高さが1.09とFender Originalよりも約0.1mmほど高いので、押弦がしやすいですかね。

47095(幅2.41 x 高さ1.19)       ニッケル 3

Fender Vintageよりも一回り大きく、Fender Vintageとミディアムジャンボの中間のようなイメージでしょうか?

47104(幅2.64 x 高さ1.20)ステンレス 8 ニッケル13

Fenderで言うところのStandardフレット、Jim Dunlopだと#6155、DiMarzio 1600Uなどと同等のサイズのフレットです。ミディアムジャンボと言われています。

51108(幅2.75 x 高さ1.30) ニッケル 1

通常のフレットが横から見ると半円形なのに対して、こちらはほぼ三角形をしています。フレット頂点が限りなくシャープに仕上がります。

55090(幅2.28 x 高さ1.40) ニッケル 5

Jim Dunlopで言うところの#6105です。数年ぐらい前までは圧倒的な人気機種でしたが、最近はかなり少なくなりました。

57110(幅2.79 x 高さ1.45)ステンレス 6 ニッケル 3

一世風靡したJim Dunlop#6100と同等のサイズです。いわゆるジャンボフレット。

結果として・・・今年のフレット大賞は「#47104」ミディアムジャンボフレットでした!!!意外なことに次点は「#43080」Vintageサイズだったんですよね。
10年とか20年前に同じことをすると、圧倒的に高さのある「#55090」とか「#57110」だったと思うんですけど、音楽スタイルの変化でしょうか?
高さのあるフレットはあまり好まれなくなっているような気がしますね。

額田


WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
Web : https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/wsr/index.html

関連記事

Repair
デルリンナット
デルリンナット

Gibson LPのリフレットです。’54仕様のモデルというのもなかなか久しぶりでしたが、デルリンナットを削るというのも久しぶりでした。 牛骨の切削や溝切がサクサクと削れるのに対して、デルリンの場合はねっとりとつぶし切る […]

Read More...
気ままな日記
ERNIE BALL
ERNIE BALL

ERNIE BALLのSLINKYシリーズです。 通常の6弦のセットで今はこんなに種類があるんですね!最近まで全く知りませんでした・・・。 それだけ、チューニングやプレイスタイルが多様化したという事なんですかね。 ちょっ […]

Read More...
気ままな日記
様々なヘッド形状
様々なヘッド形状

ギターのヘッドはメーカーの顔にもなるので、オリジナルシェイプはユニークな発想があったりもします。 こちらはNIL Guitarsのヘッドです。とある動物をイメージしているらしいのですが、何かわかりますか?? 正解は… 「 […]

Read More...
Modify
木製
木製

YAMAHA SG-2000のブリッジ下に装着されているブラス製のサスティンブロックをメイプルで作成してみました。 このパーツ、過去に何度か作成しているのですが、木材で作ると、かなり音色が変化しますね~。 なんとなくフラ […]

Read More...
Repair
フレットすり合わせ 削れ方
フレットすり合わせ 削れ方

すり合わせ作業中の一枚なのですが、黒い金属の粉が多く出ているところは削れていて、そうでないところはあまり削れていないところになります。1弦側の6フレットから23フレットにかけて削られており、それより手前のフレットはあまり […]

Read More...
気ままな日記
ヘッド裏の穴
ヘッド裏の穴

今回はベースのヘッド裏の内容ですが、まずはこちらの過去のブログを読んでいただければと思います。 「ヘッドの丸穴」 65年のFender JazzBassのヘッドの裏にペグの出っ張る金具を入れるように空いていて、金工ドリル […]

Read More...
Repair
特殊なアクリル材
特殊なアクリル材

一般的にギターやベースに使われているアクリル板といえば、クリアやミラーだったり、色が1色で透けていたり透けていない物を使います。今回ご紹介するのは… 雲柄と言われる柄のアクリル板で、最初に見た印象としては宇宙を思わせるよ […]

Read More...
Tools
導電グリス
導電グリス

ヴォリュームポット等に金属製のノブを使用した時に出てしまうことのあるシャフトノイズ・・・。 これを消す方法は過去にご紹介した通り色々とあるのですが、SWポットの場合はやはり、これに頼るしかないですね。 グリスに乾燥させた […]

Read More...

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

ACCESS

WSR(ダブリュ・エス・アール)
WSR(ダブリュ・エス・アール)

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-7-4 スクエアB 3F
TEL.03-6433-7957
E-Mail wsr@ikebe.co.jp