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バランサーPOT

ジャズベースを使用されている方は「ボリュームが2つあり、手元で音量をつまみ1つで調整できず手間取ってしまった!」
なんてことありませんか?

今回はバランサーポットをご紹介したいと思います!

画像①
普通のボリュームポットでは端子が3つなのに対してこのポットは端子が6つ付いていますね。
「1軸2連ポット」と呼ばれていて、シャフトが1本に対して2つのポットが連動します。
さらにシャフトを回すとセンタークリックがあります。
丁度半分回したという合図でカチッという手応えがあります。

端子の上と下でフロントピックアップとリアピックアップの出力を変えております。
例えば、時計回りに回し切ると「フロントピックアップが10・リアピックアップが0」
反時計回りに回し切ると「フロントピックアップが0・リアピックアップが10」
時計回りの途中で止めると「フロントピックアップが7・リアピックアップが3」
センターリックの位置「フロントピックアップが5・リアピックアップが5」

というように、つまみ1つで2つのピックアップの出力の割合が変えてミックスする「バランサー」という機能になります。
アクティブベースによく搭載されているバランサーポットですが、もちろんパッシブベースにも搭載できます!

ジャズベースの場合、「フロントボリューム・リアボリューム・マスタートーン」とつまみが並んでいますが
「マスターボリューム・バランサー・マスタートーン」というような並び方が一般的でしょうか。
後者であればマスターボリュームになるのでボリューム奏法が可能になり、特にフェードアウトが簡易的になりますね。

過去には、センタークリックの位置ではポット内部でも真ん中の位置にあり、フロントピックアップとリアピックアップが
フルボリュームでミックスされない事で音量の低下や音抜けが悪いという評価もあったそうなのですが、
現在ではセンタークリックの位置でフルボリュームで出力される「M/Nカーブ」というバランサーポットが販売されていますので
より実用的になったのではないでしょうか?

山岡


WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
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