ただいま、都合によりメールによるお見積り・お問い合わせを停止しております。
お客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

自分で出来るバリ取り「実践編②」

今日は昨日の続きですね。
「バリ取り」というよりはエッジ処理とボールエッジ処理についての解説です。
当時の古い写真なので、あまり綺麗に撮れていませんがご了承ください・・・。

前回は目立てヤスリを使って、バリを取っていきました。フレットのバリの出方や、元々のサイド処理の状態によっては目立てヤスリで削っただけではまだまだ痛い場合があるんですよね。今回はそんな場合の対処の仕方です。

前回の処理ではこんな感じでしたよね?キレイな感じのサイド処理になっていますが、少し角が立っていて痛いかもしれないですね・・・。

よって、フレットファイルを使ってクラウンの右・左を分けて、サイド面の角を落としてあげます。私の場合は両手効きなので、右も左も同じように加工できますが、右利きの人は右の角が落としにくいみたいですね。いずれにしても、それなりな熟練度は必要になってきますが・・・。

フレットサイドの角を落としてあげると、こんな感じです。これだけでもだいぶ印象は変わりますよね。

しかし、フレットファイルで削った傷は結構粗いので、指板にマスキングを貼って、写真の状態からペーパーを左右に動かして研磨をしていきます。

こちらは、研磨の終わった状態です。かなり滑らかになってきましたよね???

最終的にバフをかけて磨きあげて、完成です。ご家庭の場合は金属磨きクロスを使って頂けると、ほぼ同様の効果が得られます。一般的にはこれで「痛い」という事は無いと思うのですが、フレットの大きさや指板サイドの丸まり方?などによってはまだ違和感が生じる場合があるかもしれません。その場合はボールエッジ処理でしょうか?WSRより”もっと”愛を込めての「フレット考察その4」でも書いていますので、参考にしていただけるとありがたいです。

Quarter-round Fret Fileという1/4の円形フレットファイルを使って、クラウンの右と左の底面付近をカットします。
通常のフレットファイルだと、この付近を深く削ることが出来ないので、クラウンの角を落とす前に処理しておきます。

クラウンの指板と接地している部分が斜めに削られているのがよく分かりますよね・・・。

ここからは先ほどと同じように右・左を分けてフレットファイルで丸めていきますが、ボールエッジの場合はより、半球を意識してあげると良いかと思います。

フレットファイルで出来るのはここまででしょうか?傷は目立ちますが、何となく丸っぽいですよね。

先ほどと同様にペーパーの研磨・バフの工程を経て、仕上げると、こんな感じになります。

ココまでしっかりと処理をしてあげると、もう違和感はないと思います!!!

額田


WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
Web : https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/wsr/index.html

関連記事

Tools
導電グリス
導電グリス

ヴォリュームポット等に金属製のノブを使用した時に出てしまうことのあるシャフトノイズ・・・。 これを消す方法は過去にご紹介した通り色々とあるのですが、SWポットの場合はやはり、これに頼るしかないですね。 グリスに乾燥させた […]

Read More...
Repair
今週のリフレット
今週のリフレット

2000年製のFender STです。ナットを取り外してみると、接着してありました?というくらいに溝が綺麗ですね~。そして、フレットを抜いてみると、これまた塗装や指板材がチップすることもなく、綺麗ですね~。メイプル指板の […]

Read More...
Tools
サンプル
サンプル

長い事使っているフレットのサンプルなのですが、現在ではあまり使われなくなってしまったフレットがほとんどなので、そろそろ新しいものを作らないといけないですね・・・。 額田

Read More...
Repair
メイプル指板
メイプル指板

メイプル指板のリフレットです。現在、下地の塗装が吹きあがったところで、これから指板を研磨してフレットを打っていきます。その後に着色、クリアを吹いていきます。特にウレタンの塗装の場合、フレットを打ってから下地を吹いていくと […]

Read More...
Tools
ERNIE BALL PEGWINDER PLUS
ERNIE BALL PEGWINDER PLUS

新年、明けましておめでとうございます!今年もWSRを宜しくお願い致します! 新年を迎えた最初の作業で長年使ってきたストリングワインダーがついに壊れてしまいました。2021年のラストスパートを終える頃には怪しいなとは思って […]

Read More...
Accessory
集光アクリル
集光アクリル

これはホームセンターで見つけた素材なんですけど、これだけ暗いところでも、わずかな光を受けて側面が光ります!もっと明るいところだと、かなり光って見えるんですよね~。 80年代の香りがプンプンする素材なのですが、いったい何に […]

Read More...
Repair
悩ましい
悩ましい

70’s JBのリフレットです。 過去にリフレットされているようで、指板よりも相当短くフレットがカットされていて、セルもなんだか浮いているんですよね・・・。 なんだか怪しいなと思って、セルを剥がしてみると・・・。 やっぱ […]

Read More...
Repair
fホール
fホール

今回はfホールについてです。 主に「フルアコースティックギター/セミアコースティックギター/テレキャスターシンライン」などに見られます。最初にfホールが採用されたギターは1922年に発売された「Gibson L-5」と言 […]

Read More...

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

ACCESS

WSR(ダブリュ・エス・アール)
WSR(ダブリュ・エス・アール)

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-7-4 スクエアB 3F
TEL.03-6433-7957
E-Mail wsr@ikebe.co.jp