ただいま、都合によりメールによるお見積り・お問い合わせを停止しております。
お客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

エレキギター・ベースの弦高調整

先週の火曜日のネック調整に続きまして今回は弦高調整です。

エレキギターやベースには様々な種類のブリッジが採用されているため
各種の構造については後日に紹介したいと思います!

今回はどのエレキギターやベースに当てはまる基本的な弦高調整の手順になります。
弦高調整はプレイアビリティや音にかなり影響して来ますので自分で出来るようになると
自分のプレイに合った好みの高さが見つかると思います!トライしてみましょう!

ネックが反っていた場合に弦高を下げるとビビりが生じ、
ネックの調整をやり直さなければならないので、
前提となるのはネックがまっすぐであるという事です。

ネックの調整が完了したら弦高を決めていきます。

1.チューニングをして現在の高さを確認します。
弦高の測り方はチューニングをして最終フレットの頂点と弦の下の距離を
スケール(定規)を使って、数値を見てあげます。

2.サドルに高さが調節できるネジが付いてますので工具を使って回します。
時計回りに回すとサドルは高くなり、反時計回りに回すとサドルは下がります。

3.以上を各弦ずつ行って、高さを決めていきます。
個人的には1弦から高さを決めていくとやりやすいです!

基準としては、「1弦は最終フレットで1.5mm/6弦は最終フレットで2.0mm」
2~5弦は1弦から6弦にかけて少しずつ弦高が高くなるようにセッティングをします。

ベースの場合は「1弦最終フレットで1.5mm/4弦最終フレットで2.0~2.3mm(5弦の場合は2.3~2.5mm)」

あくまでも”基準”ですのでネックの状態だったり、プレイスタイルなどに合わせて数値は変動します。

弦高を段階的にセッティングすることによって押弦した時の各弦とフレットの高さに違和感が無くなります。

ストラトキャスターやジャズベースなどのブリッジプレート上にサドルがある場合は
ブリッジプレートとサドルが平行になるように調整していきましょう。

最終的には実際に弾いてみて各弦で弾きにくくないか、音詰まりが無いか、
感覚的に問題なければ弦高調整は完了です!

山岡


WSR(リペア&カスタム工房)
熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。
Web : https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/wsr/index.html

関連記事

Tools
ハンダごて 小手先
ハンダごて 小手先

ハンダごての小手先が、最近よく曲がるんですよね。ここ最近と言うより、実は4,5年前からでしょうか、いつの間にか「クイッ」っと曲がってしまって使いにくくなってしまいます。コテ台に当たると、曲がってしまうので、気を付けてはい […]

Read More...
Repair
リッチライト指板
リッチライト指板

リッチライト指板のリフレットです。フレットを抜いてみると・・・やはり、割れや欠けは一切生じません。溝は少し広めに掘って、接着している為か、スタッドの痕も残りませんね・・・。 額田

Read More...
Repair
先週の続き
先週の続き

先週の木曜日のFender JBです。 セルを剥がしたのち、セルと指板サイドに付いた接着剤を除去。Rが狂ってしまっている指板をすり合わせて、フレット溝を切り直して、セルの接着をして、リフレットしました。 セルを新しいもの […]

Read More...
For Beginner
トラスロッド調整
トラスロッド調整

昨日に続きまして、WSR山岡です。 これから毎週火曜日は楽器を始めたみなさんにぜひ覚えていただきたい楽器の構造について解説していきたいと思います。 今回は楽器をやり始めて一番最初に困るネックの調整・・・トラスロッド調整に […]

Read More...
Repair
【ナット作成】Micarta (ミカルタ ミカータ)
【ナット作成】Micarta (ミカルタ ミカータ)

Micarta(ミカルタ、ミカータ)材 ナットは様々な素材で作られており種類はかなり多くあります。牛骨や象牙、水牛の角、木材で作ることもあります。その他プラスチック系の素材など数え上げたらきりがありません。今回はその中で […]

Read More...
Repair
Fender ロゴ
Fender ロゴ

今回はFenderのロゴについてです。大きく分けて3種類のロゴがあります。 スパゲティロゴFenderの初期から1964年まで様々なモデルで採用されていたのがこちらのロゴです。字体の線がスパゲッティに似ていることから愛好 […]

Read More...
気ままな日記
共振
共振

ABR-1タイプはサドルが外れないように、針金のようなワイヤーで固定されているのですが、手前のABR-1タイプは弦を弾いた時に「ワイヤーとオクターブネジ」と「オクターブネジとサドル」でビリビリと共振してしまいます。 ネジ […]

Read More...
Repair
スラブボードとラウンドボード
スラブボードとラウンドボード

Fenderでは発売当初からはほとんどがメイプルの1ピースネックでしたが、1958年のジャズマスターの発売でローズ指板が採用されました。 当初の指板材には「ブラジリアンローズウッド(別名:ハカランダ)」が使われており、現 […]

Read More...

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

ACCESS

WSR(ダブリュ・エス・アール)
WSR(ダブリュ・エス・アール)

〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-7-4 スクエアB 3F
TEL.03-6433-7957
E-Mail wsr@ikebe.co.jp